狩猟民族は獲物をシツコイくらいに観察せよ!
なんでも興味を示し、すぐさま行動できるのはADHDの利点であり、欠点でもあります。
ロックオンしちゃうと何が何でもそれを手に入れたり、やってみたりしないと息ができないくらいの動悸がして、ADHDの方がこの衝動をなんなく制御するというのはおそらく無理です。
しかし、衝動のままに行動しても待っているのは破産への道。
いかにしてこの衝動を抑えるのか、今回は一紫のやり方をご紹介してみたいと思います。
無理せず我慢しない。
いきなり「は?」な発言ですが、我慢しません。気になるものは気になる!もはやADHDの本能に近いので、ここでは無理しません。
無理をして、我慢してみたことは何度かあります。
結果、獲物を追い求める狩猟民族脳がそうさせるのか、激しい胸の動悸から始まり不眠に終わりました。
次の日の朝には少し治まっていましたが、寿命が縮むような気がするので無理はすまい・・・と考えを改めました。
気になるものを見つけたら、取り敢えず一晩、それについて調べてみれば良いのです。
獲物を狩る前に獲物をよーく観察しましょう。
自分に本当に必要な獲物かどうか、ここでフルイにかけます。
調べた結果、やっぱり気になる。これ欲しいかも!
例えば新商品が気になる!なんて場合、気になるからとすぐさま売り場に行ってしまっては、獲物をすぐさま手に入れたいという衝動に駆られ、たいして必要でもないのに買ってしまうなんてことも充分ありえます。
前項でよーく調べてもまだ飽きず、やっぱり現物が見たい!となったら一日置いてから見に行ってみましょう。
一日経ってもまだ欲しいのなら、ここでようやくお店へGO!です。
財布、カード。持つべからず。
自分がロックオンしているものが目の前、手の届く範囲にきたら迷わずゲットしちゃおうとするのは当然かもしれません。
しかし、それ、一体何回繰り返しましたか?
繰り返した中で、本当に必要なものっていくつありましたか?
実は「すっごく欲しくて調べて尚、まだ欲しい!」というものでも本当に必要なものってあまりないのです。
財布やカードがあったら買っちゃうものだと自覚し、あえて家に置いていきます。
一度獲物の様子を見に行くか、程度の偵察気分で見に行きましょう。思う存分現物を確認したら、パンフレットをもらっておうちでもう一度よく考えます。
自宅に帰って、もう一度獲物の確認。
関連商品も見たことと思いますが、その上でもう一度獲物の確認をします。
それは本当に自分に必要なものだろうか。
自分の身の丈にあったものだろうか。
必要のない機能が付いているなどで、自分には合わないのにデザインなどだけで欲しがってないか。
購入した後、どのように使うか。使い続けることができるか。
自宅に代わりになるようなものはないか。
今月お金を使いすぎてないか。
確認することは多いですが、金銭感覚が死滅しているタイプの方が多いADHDです。しつこいくらい確認するに越したことはありません。ここは徹底的に確認しましょう。
いや、やはり自分には必要だ。買おう。
いろいろな角度から見て、それでも自分に必要だと感じたら、いざ購入です。
この頃には変に知識もついていることと思います。その状態で選んだもので、本当に必要であるのなら買っても大丈夫でしょう。
しかし、次の休みの日まで待て。
しつこいですがね、すぐさま行動するとろくなことがないんです。
徹底的に自分をのんびりさせましょう。焦らされてると感じてはダメです。買いに行くまでの時間を「どうやって使うか、他の人はどんな風に使っているか」などを研究する時間にします。
すぐさま衝動的に行動しがちなADHD族は、自分をクールダウンさせることは非常に重要になります。
しかし、何でもかんでも我慢がまん!ではつらいだけですので、獲物を狩りたいという焦る気持ちは研究することで紛らわします。
研究することで他の類似品にも目が行くことになり、選択肢も広まります。
結果、「やっぱりこっちのがいい!」となったり、「やっぱり自分には必要ないかな」となったりします。