イノシシの猟の時期っていつなんでしょうね。ってなことで調べてみた。
先日イノシシの肉をいただいた、というお話をしました。↓
食材となったイノシシは一紫の勤める会社の山で捕獲された子です。
年の頃は3歳に満たないくらいでしょうか。ちょっと小ぶりな子でした。
個人的感想ですが、飼いならされたイノシシよりも野生のイノシシの方がなんだか凛としていて、たてがみもモッフモフして立派なように感じます。
猟の檻は免許を持っているプロの猟師さんが二人がかりで設置し、中には糠(ぬか)を撒いておびき寄せる作戦です。
さて、ここで一紫、ふと疑問に思いました。
「猟をやってもいい時期っていつなの?」
以前会社に元猟師さんがおりましたので、一年中やっていいものではないことは知っていました。
猟の期間は11/15〜2/15
都道府県別に差があるそうですが、だいたい上記の日程になるようです。
狩猟鳥獣は49種類おり、イノシシやタヌキ、キツネ、被害が問題になっているアライグマも指定されておりますし、
ニホンジカやシマリス、あまり知られていないかもしれませんが、ヌートリアという動物も指定されております。
余談ですが初めてヌートリアを見た時はちょっと混乱しました。
なにこれビーバー?なんでこんな普通に目の前を横断してるんだろう…
大分県豊後大野市の川沿いを仕事で移動中に出会ったヌートリア、この件については後日またお話します。
狩猟免許の種類
網猟免許…むそう網やはり網など、網を使う猟をする際に必要。
わな猟免許…これは会社に猟師さんが設置したものですね。くくりわな、はこわななどがあります。
第1種銃猟免許…装薬銃のことです。
第2種銃猟免許…空気銃のことです。
それぞれに狩猟免許が必要ですが、それと同時に狩猟税も納めなければなりません。
銃の免許を取るのも一苦労で、精神科への通院歴がないかを確認したり、また、近隣住民への聞き取り調査なども行われるそうです。
しかし、免許を持っていればどこでもいつでも設置したり、撃ったりしてもよいわけではなく、当然厳しく制限されています。
危険性の高い銃は日の出前、日没後の使用を禁止されていますし、
駅などの人の多いところでの使用も禁止です。
イノシシが市街地で暴れている!などのニュースはたまに目にしますが、イノシシは怒らせるとイメージ以上に危険な動物です。
あの巨体からは想像のつかないようなスピードで走りますし、まっすぐにしか走れないなんてこともなく、意外と小回りもききます。
うり坊だって捕獲されて身の危険を感じたら鉄の檻だろうと全力で体当たりしてきますし、しかもケロッとしているのでなんとも頑丈な体をしているなぁと驚きます。
しかし、ここで誤解してはいけないのはイノシシは四六時中ヒトを襲おうとするような動物ではないということ。
イノシシは本来とても臆病な動物です。
ヒトが必要以上に大騒ぎしたりすればイノシシも警戒したり、時にパニックに陥ったりもするでしょう。
市街地などで発見すれば、危険もありますから通報した方がいいでしょうが、
山林などの彼らのテリトリー内で見かけた時はそっとその場を離れてあげて欲しいです。
危険を回避することが第一の理由ですが、彼らを下手に刺激し、怪我をさせたり、怪我をするようなことになればお互いが不幸です。
イノシシは時に恐ろしく、食害などの被害を出し、そして賢く、臆病で、強く、逞しい動物です。
ヒトの生活を守る為には、猟の必要はあるでしょう。
しかし、不必要にその原因を作ることのないよう、私たちも応対しなければならないと思うのです。