発達障害=性格?よく言われるけど傷付いてる。
発達障害なんてない。意味わかんない。誰にでもあることでしょ、性格だよ!
発達障害当事者がよく言われる言葉で、一紫も言われます。
嫌悪感丸出しで言われることもありますし、ましてやそれが身内から言われるとなると結構キます。
お荷物と言われてみたり、うーん、障害者という単語に心から気持ち悪いと思うらしく、先生にまで心配される始末です。(←身内と直接話してる)
自分は子供のころは嫌なこと、思ったことは当然のように口に出していました。
「あれがイヤ、これがイヤ、こうしてほしい、これがこわい!」
しかし、家族は一紫に無関心でした。
誰も家に帰ってこないし、何か希望を言っても嫌がられたり、叶えてはもらえませんでした。
どうせ言っても無視される、怒られるし、迷惑がられるのならハナから言う必要はないのです。
感じてることを感じたまま伝えても、迷惑がられるとガッカリしました。ガッカリしたし、悲しかったです。
どんなに困っても、しんどくても家族には言えませんでした。言うという選択肢がありませんでした。
自分一人で抱えるのもシンドイので、自分で自分の痛覚に蓋をしました。
無理が出て鬱になってみたりして死にかけても、特別家族に何かを言うことはありませんでした。
どうにも自分がおかしいことに気づいて、それのせいで歪みが生まれていることに気付いた時。
支援センターで「重度だね!」とにこやかに言われた時。
ディスカリキュアだと言われた時。
ああ、自分はバカじゃなかった。自分だけのせいじゃなかった。
やっと素直になれると本当にうれしかったです。
でもやっぱり自分は異質な存在なままなんだなーと思い知らされ、仕方がないよと思うけれどもちょっとションボリです。
こうなんだよ!ああなんだよ!と説明しようというのは多分無駄なことです。
自分はそんなに気持ち悪いだろうかと考えるのですが、そんなに気持ち悪くないと思うのです。
ちょっと脳の働きが違うだけで、どうしてそんなに嫌うんだろう。
エイメン博士が発達障害の脳の動きと定型発達者の脳の動きの違いを、機械を使ってハッキリと映像化して分かりやすくしてくれましたが、
それでも「発達障害なんてない。性格でしょ?」と言うんですからもう何も言えません。
失敗しても口には出してきませんでした。失敗すると呆れられますから。
困っても口には出してきませんでした。どうせ助けてもらえませんから。
結果、さほど困っているように見えなかったのでしょう。というか、あんたら家に帰ってこなかったし知るわけがないのです。
性格で数字が理解できないだろうか。
性格でこんなにも目が痛いだろうか。
性格でこんなに生きづらいだろうか。
当事者でない限り、この感覚はきっと分からないと思います。
でもシンドイのをこれ以上我慢したくはない。
急にアレコレ悪くなってるんじゃない。ずっと我慢してきただけだ。
少しでも楽になりたいと考えて何が悪いんだろう。
分かってくれないかな、と思って何が悪いんだろう。
めんどくさいですなぁ、生きるのは。
しかしそれなりに楽しんで生きていこうと思います。
たまに「頭でも打って仲間になっちまえ」と思うこともありますが、
こんなシンドイのを他の人に経験させちゃーいけませんね。
たまには、ちょっと愚痴です。