やらねばと思うと矯正ギブスをはめられる。
僕がこの病気を乗りこえてきてわかったこと ~コミックエッセイ アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門
- 作者: 西脇俊二
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2015/03/20
- メディア: 単行本
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ADHDは「やりたいことしかできない」というのは結構有名な話です。
当事者でもない限り、すごくワガママだなーとしか捉えられないこの現象。
もちろん一紫にもこの現象に悩まされるのですが、特に興味をないことをやろうすると、真面目な話、矯正ギブスでも身に付けたかのようなギスギス感で上手く体を動かすことができません。
体が動かないと言うよりも、体を動かすように指示をする脳が動かなくなるといった具合。感覚は少し金縛りに似てるかな?←なったことある
端から見てると「そこまでやりたくないのかよ!」とツッコミたくなるかもしれませんし、見ていて不愉快になったりするかもしれませんが、
決して動きたくなくて動かないわけでも、やりたくなくて動かないわけでもないのです。
動きたくても上手く動けない、思考がまとまらないのにやらねばならない。
仕事でこの状況だとかなりツライのです。
周囲の反応も感じ取れますから。いたたまれない気持ちにもなります。
ADHD脳は「やらねば、がんばらねば」と思うと、脳が何故だかブレーキかけた上にギアはパーキングに合わせちゃう。
サイドブレーキだけがかろうじてかかってない状態。ほぼ動けません。
それなのに興味を惹かれるものには常にアクセル全開、逆にブレーキが利きにくい。
このアンバランスさが「発達障害」たる所以なのでしょうかね。
一紫の「矯正ギブス現象」は「遊びながら仕事をする」という方法で回避しています。
遊びながらと言っても、カードゲームしながらだとかじゃーなくて、仕事をゲームにするのです。
TODOリストなんて最たるもので、クリアしたらチェックマークをつけるとか一紫の脳ではゲーム。仕事仕事でぎちぎちになりかけたら「地球環境対策」という言い訳を自分の中につけている観葉植物の手入れ。
他の人のように真面目一辺倒に仕事をするのは多分一紫には無理なのです。
ジッとしているのが基本的に無理なADHD、刺激に弱いADHD。
「ADHDの習性をもつ人間」なのですから、習性に沿って仕事をした方がいい。
「定型」という習性を自分は持っていませんから。
今の自分の環境が恵まれているというだけで、ちょっとした状況の変化でガタガタガタッと崩れてしまうのも今の一紫です。
ところどころ足場の抜けた吊り橋を渡っているようなものですが、なんとか上手いことやっていくしかないのです。今のところ。