聴覚過敏だからと言って、人に聞こえない音は聞こえませぬ。

しばらく前にとっても良い人と出会いまして、その方はとても一紫の感覚過敏に気を配ってくださいます。

家族でもそんなに気を配ってはくれないよ…とありがたいなぁとホントに感謝でいっぱいなのです。

さて、一紫がよく人に聞かれることで「感覚の過敏」がありますが、よく勘違いされるのが

「きっと普通の人には聞こえない音が聞こえるんだ！」

というものなのですが、

少なくとも一紫には特別な音は聞こえてません。

他の人がカクテルパーティ効果のためにシャットアウトしていると思われる音はガンガンに聞こえているようです。

加えて一紫は特に高い音に過敏なため、「普通なら気にならない音がガンガンに聞こえてる➕普通なら気にならないような音が神経に突き刺さる」のです。

高い音は何も女性の声のような音だけではなく、例えば

ビニール袋をクシャクシャする音、

ティッシュを擦る音、

紙をめくる音の中

にも混ざっています。

しかしこれらの音もすべての場合に苦手というわけではなく、部屋によったりもするので怖いかどうかは本人にしか分からない事がほとんどではないでしょうか。一紫は自分ちのテレビ置いてる部屋がとくに苦手で、ティッシュの音で耳ふさぎたくなっちゃいますよ。会社とかだと平気なんですけどね。不思議。

怖い音にギャーギャー喚いたり、嫌な顔をすると感覚過敏が分からない人には理解不能で不愉快なだけであり、子供の頃には散々怒られました。まぁ、仕方がないんですけどね。

音は怖い、視界も怖いで混乱している上に叱られるものですから、自然と無表情に、さも何ともありませんよ、と堪えるようになってしまいます。

堪えられる程度なら堪えたままで居ようと思っているのですが、(我慢をしないとどこにも行けなくなるし)

唐突に堪えられない音や視界に襲われた時は素直に言おうかな、と思うのです。

大袈裟に捉えず、ただ静かな場所に移動したり、ジッとして動かない状態をそっと見守ってくださると助かります。

感覚過敏持ちが定型さんの感覚が分からないように、定型さんも感覚過敏持ちの感覚が分からないのは当然なのです。

お互い口に出し合って、困っていることや分からないことを聞いたりして、助け合えるといいなぁと思ってます。