万年時計を現代に復活させた菊野昌宏さんが凄い。
一紫は無印良品のノートをネタ帳、資料などとして使っています。ライターと名のつくお仕事やお勉強はすべてこれ一冊で賄っています。上の写真はそんな大切なネタ帳に恐竜のウンコの化石を文鎮代わりに置いて、閉じないようにしているところをフと我に返った一紫が撮ったものです。
元はウンコでもちゃんと石になってるから汚くないよ。(多分)
ウンコひねり出した元の持ち主(?)はジュラ紀後期、約1億5000万年前の植物食恐竜さんらしいです。1億5000万年前に現代のアメリカのコロラド州にウンコ落とした恐竜さん、遥かなる時の流れの果てに今、ホモサピエンスの一紫がちゃんと文鎮として大切に使わせてもらってるよ!ありがとう!君のウンコ1,620円だった!
ウンコウンコ言い過ぎですね、すみません。ところでこのブログ、ライターの履歴書代わりに提出してます。でもウンコ連発。( ^ω^; )
で、序盤から盛大に話がずれましたが、今回はこのネタ帳にもメモられていた独立時計師・菊野昌宏さんについてです。
この方、すっごい時計を作ってらっしゃる。一紫が学生の頃、教科書にも載っていた田中久重の万年時計を現代に腕時計として復活させた方なのです。
万年時計について詳しくはこちら。
まず、田中久重ですが、この方、江戸末期に発明王として名高い商人でした。からくり人形を作ったり、当時の人々だけでなく、その精巧なからくりは現代人も驚くことばかり。彼は現代で言うオイルランプなども作り、時代を先駆けしまくったまさに天才でした。
発明を仕事にしてそれも繁盛。そんな中、彼はメンテナンスや手間暇のかかる当時の時計をなんとか楽に使えるように、と自動で季節の計算や、それに伴う時間の変動を自動で調整してくれる置き時計の開発を成功させました。
東芝の創業者でもある田中久重。彼の偉大なる発明品は現代の時計職人にとっても驚くほどの精巧さ。すべて手作業で作り上げられたとは思えないほどのものだそうです。
2006年、国の重要文化財に指定されましたが、現在は神奈川県川崎市にある「東芝未来科学館」の一部屋、「創業者の部屋」と名付けられた展示ブースで現物を見ることができます。ちなみに専用駐車場がないそうですので遊びに行く際は公共交通機関をご利用くださいね。JR川崎駅西口から徒歩1分だそうです。
万年時計の魅力はその正確で繊細なだけではなく、その美しさにもあります。
他の国の時間を見ることもできる世界時計の一面もあったそうで、なんとも先進的すぎます。
で、そんなすっごい田中久重の万年時計を現代によみがえられたのがこちら。
masahiro kikuno 菊野昌宏 - masahiro kikuno 菊野昌宏
画像は許可を得てないのでリンクのみですごめんなさい。
こちらのサイトからご覧いただくことができますが、万年時計の時計の部分が小さな腕時計になっているのです。
どんなに「美しい」と思っても、それを自分で再現することって本当に難しいと思うのですが、この方は万年時計の表面上の美しさだけではなく、真骨頂である「機能美」を再現させたまさに「職人」。もっともっと知られるべきだと思うのですよね・・・。
ちょっと偉そうなことを書いてしまいましたが、一紫もテレビで拝見しただけで現物もご本人も直接拝見したことはないのですが、死ぬまでに絶対一度はこの目で確認したい!
世の中には素晴らしい方がいらっしゃる。美しいものを見ることは、人として本当に贅沢ができる瞬間だと思います。
こんな職人さんがもっともっと増えたら素晴らしいですね。